2013年1月19日 通訳養成授業 レポート

2013年1月19日通訳養成授業

皆様、明けましておめでとうございます！

後期の通訳養成、応用編だったので、だいぶ人数が減るかなと思ったら、皆さん意外とやる気まんまんで、前期と変わらず、７名の参加で、いい感じの雰囲気です。

この日は、ちょうど翌日通訳デビューされる方が一人いましたので、ヨガ・アーサナが入っているDVDを回し、一人づつ通訳体験してみました。

皆さん、それぞれのウィークポイントが見えてきたと思います。

訳が追っ付かなかった方や、訳は合っているんだけど、棒読みだったり、ある単語に引っかかって、その後がドミノ倒しのように崩れて行ったり。棒読みの反対で、しゃべり方がちょっと忙しくて聞きづらいという癖がある方も。

そう、通訳とは、的確な訳ができるだけではダメで、聞いている方がすんなりと耳に入ってくるように、流れるようにしゃべるようにしなければならないのです。あまり淡々とし過ぎては、何も頭に入ってこなくみんなが寝てしまうし、その反対のバタバタ声が上下しすぎるのもアーサナに集中できなくなります。

その後、ちょっとだけアーサナの指示でよく出てくる表現をいくつかおさらいをしました。

そこで、やっぱり通訳をするということにあたって、基本に立ち戻って欲しいと思います。

何のために通訳をするのか？

通訳に必要なことは？

そう、やっぱり、１：英語力、２：日本語力、３：専門知識なのです。

英語ができなければもちろん相手が話していることがわかりません。そのため、そういった人達のための通訳が必要になるわけですが、その人達に伝えるだけの十分な日本語力、上手い表現力がなければ、伝わりません。また、スピーカーが言っていることが、専門的であればあるほど、通訳者が専門知識がなければなりません。そのどれか欠けてもいけないのです。

また、最初のうちは現場に出て大勢の人達の前での通訳はとても緊張します。

そんな緊張をしないためにも日頃から十分に勉強をして、力をつけて、通訳の現場に挑まなければならないのです。声がうわずったり、緊張をしているような雰囲気を見せると、聞いている方の不安もあおり、それこそ細かいところまでチェックされ

てしまいます。

通訳を目指している皆さん、通訳というお仕事はものすごく大変なのです。私自身、どうしてこんな大変なお仕事についてしまったのか、ずっと悩みながらやってきましたが、まあ、それなりにやりがいもある仕事ではあります。だから、皆さん目指すのでしょうけど、何事もそうですが、やっていけば行くほど、勉強しなければならない課題が増えていき、大変になっていきます。私自身、２０年以上やっていますが、今だにまったく楽にはなりません。（苦笑）

やはり、少しづつ現場を踏みながら、時には恥をかいたり、ドキドキしながらやっていかなければ、成長しませんね。

さて、来週は何をお勉強しようかな～。

それでは、また来週！